爪の輪の替え時期

おさらい会で「土人形」を演奏された生徒さんがおられました。

半年間、一生懸命練習されたのでしょう。私から見ると、お爪が指に入りすぎていました。

「よく練習されたのね。輪が伸びているから、替えたほうがいいですよ。」とお伝えしました。

昔、師匠から「爪の輪が入りすぎると指の音になり、きれいな音色が出ませんよ」と教えていただきました。

そこで、その生徒さんにも、入りすぎた輪のお爪と、ちょうどよい輪のお爪の両方で弾き比べてもらいました。すると、入りすぎたほうは、やはり音色があまり良くありませんでした。

師匠はよく、

「よく練習する人ほど、爪の輪がきれいなのよ。」

とおっしゃっていました。

難しいところや、すくいなどを何度も練習すると、輪がガクガクになり弾きにくくなります。私もよく爪の輪を替えたものです。

また、本番前に「これくらいで大丈夫かな」と替えるのを後回しにすると、思った以上に弾きにくいことがあります。新しい輪に替えると、輪がぴりっと締まり、とても弾きやすくなることを何度も経験しました。

また、プラスチックのお爪より少し高価ですが、象牙のお爪は音色に深みがあり、自然としっかりした音が出ます。

練習を重ねていくと、爪の輪や糸締め、姿勢など、いろいろな工夫が必要になってきます。

爪の輪が傷んだり、糸が緩んだりするのも、一生懸命練習した証です。そんな変化も、お琴を続ける楽しみの一つではないでしょうか